車中泊をする際に、自分でご当地の品物を使って料理を作ったりモバイル式の冷蔵庫をつかったり
と何かと電気を使いたい場面・必要な場面があるのではないでしょうか?
家やホテルなどと違って車内だと自由に電気が使えないからこそ車中泊の悩みの1つです。
そこで活躍するのがポータブルバッテリー(ポータブル電源)です。
この記事を読むことで、
ポータブルバッテリーが必要な理由
選び方
容量ごとにおすすめのポータブルバッテリー
を知ることができます。
最後までぜひご覧ください!
車中泊にはなぜポータブルバッテリーが必要?
車中泊は車内で寝泊まりをするので、現代社会において必需品になっている家電
電気ケトルやドライヤー・ホットクッカーなども利用することができるので
料理をしたりする際やスマホの充電・夜間の照明などにも利用するための電源として今や必須の装備です。
これは冒頭でも触れた家電を利用する機会が増え、車中泊をより楽しく快適に過ごすことを考えるとポータブルバッテリーは必須になります。
なくても過ごせるかというと、もちろん過ごすことは可能ですが
コンセントで稼働する家電は利用ができなくなり
冬の車中泊では電気毛布やヒーター
夏の車中泊では扇風機などを利用できないため、条件がキツくなり快適性を損なうことになります。
ポータブルバッテリー選び3つのポイント
ポータブルバッテリーにもいろいろな機能が搭載されており、見た目やメーカーだけではなく性能から選ぶこともできます。ここでは、どのような機能があるのかなど選ぶ際に重要なポイントについて紹介をしていきます。
バッテリー容量(どのくらいの時間利用できるのか?)
バッテリー容量は非常に重要な要素です。
いろいろな家電が利用できても、容量が足りず満足に利用できなかったりすぐに充電が終わってしまうと意味がありません。
なので大容量のポータブルバッテリーを選ぶ必要があります。
しかし大きすぎるものはかえって荷物になってしまったりします。自分の利用したい容量に合わせて選びましょう。
自分の利用したい容量は
それぞれの製品ごとに利用できる時間や充電できる回数が書かれているので
そちらを参考にしてみてください
定格出力(利用したい家電に必要なワット数があるのか)
定格出力とは、
その家電が決められた条件下で継続して出力できる能力のことです。
ポータブルバッテリーで家電を動かす際にはこの定格出力の範囲内で行う必要があり、
利用したい家電は何Wの家電なのかによって必要になる定格出力が変わります。
| 用途 | 家電製品 | 消費電力の目安 | 備考 |
| 暖房・冷房 | 電気毛布 | 50~80W | シングルサイズ |
| 小型電気ヒーター | 300~600W | 消費電力が激しいので 短時間での使用がおすすめ | |
| ポータブルクーラー | 150~350W | 機種ごとに大きく異なるので要注意 | |
| 調理関係 | IHクッキングヒーター | 500~1500W | シングル(1口) |
| 電気ケトル | 900~1200W | ||
| 車載用冷温庫 冷蔵庫 | 30~60W | ||
| デジタル機器 | スマホの充電 | 5~30W | |
| ノートパソコンの充電 | 30~100W | ||
| 照明 | LEDランタン照明 | 5~15W | 充電式のものが主流。 |
| その他 | ヘアドライヤー | 600W~1200W | |
| 小型扇風機 | 5~20W |
上記の通りが目安のワット数で同時に利用したいものをこれらを参考にして確認してみてください。
より便利に使える機能性をチェック
ポータブルバッテリーは大きく重たいものが多く
軽量性を求めても他のガジェットよりかさばるのは確実です。
そこで持ち運びを便利なものを選んだり、連泊する人はポータブルバッテリーの充電について考える必要があります。
他にも利用する出力口が複数個あることや走行中に充電ができるのかなど、自分に必要な機能やこんな機能が欲しいなども考慮して選びましょう。
| 機能 | |
| 走行充電 | 走行中にシガーソケットなどから充電が可能 |
| ソーラー充電 | ソーラーパネルを利用して充電が可能 |
| 急速充電 | ACに接続することで急速充電が可能 |
| パススルー充電 | 充電中でも他の機器に使用が可能 |
| USB-C出力口 | USB-Cは現在かなり広く普及した接続口 ケーブルを統一できるので荷物を減らせる |
| ACやUSB-Cなどの複数タイプの出力口 | 複数タイプの出力口があることで同時に複数の機器を動かすことが可能になります。 |
| LEDライト搭載 | 手元の作業などに便利 |
| ジャンプスターター機能 | 車のバッテリー上がりなどに利用ができ アウトドアのシーンでは万が一に活躍する |
| 専用アプリ | アプリで各種管理が可能 |
防水性や防塵性もチェックしておこう!
水に濡らしたり埃が被るような環境では、それらがかからないようにするのが基本ですが
万が一濡らしたり埃を被った場合、ショートしたり感電したり・場合によってはそのまま車両火災になり兼ねません。
そのため、車内でも水をこぼしたりするリスクを踏まえて防水性能があるのかどうかもチェックしておくことをお勧めします。
ポータブルバッテリーのおすすめ
ここまで紹介した選び方のポイントを踏まえて
自分の利用環境でどのようなものがいいのかおすすめ機種の中から条件が合いそうなものを探してみましょう
小型モデルのポータブルバッテリー
小型のポータブルバッテリーは、持ち運び性に優れており荷物もかさばらないので使い勝手が非常にいいのが特徴です。
しかし、定格出力が低いので家電を使いたい際には利用ができないことがあるので要注意です。
小型モデルは
車中泊をするけど食事は外食やコンビニなどの弁当を売っているところで食べる方
家電を使う用事はない車中泊をする方
パソコンやスマホを充電する端末として
防災用に
という方におすすめ!
がっつり車中泊をして家電を使ったり
大人数でのキャンプなど
定格出力が高いものが必要な方にはあまりオススメできません。
Anker SolixC200DC
Ankerから発売されるポータブルバッテリーでSolixシリーズというものがありますが、
そのシリーズで最小最軽量モデルです。
ポータブルバッテリーの中でも非常に軽量でありながら出力は
200W出力が可能なので、小型の家電なら十分な電力を得ることができます。
また、Ankerは充電系のガジェットなどで広いシェアを獲得しており信頼できるメーカーでもあり
同じガジェットメーカーで揃えたいという方にもマッチするのが特徴です。
大きさと容量に対して安価な製品で品質がしっかりしているためオススメです!
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 20cm 横 12.4cm 奥行 12cm |
| 重さ | 約2.8kg |
| バッテリー容量 | 288Wh |
| 合計最大出力 | 300W |
| 充電方式 | USB-C (140W 1.7時間) ソーラーパネル (100W 3.2時間) シガーソケット (3.2時間) |
| 充電時間 | 最短1.5時間(USB-C 140W) |
| ポート数 | 7ポート USB-C 140W 2ポート USB-C 100W 1ポート USB-C 15W 1ポート USB-A 12W 2ポート カーソケット 120W 1ポート |
| 機能 | アプリで連携可能 パススルー可能 |
JVCケンウッド JVC BN-RB37-CA
JVCは音響などで有名なメーカーです。
小型ながら充分な容量と定格出力を誇ります。
重量が3.6kgとややコンパクトな割に重くなりますが、容量が365Kwhもあるので
様々な家電を使ってもかなり余力が残ります。
車中泊ではライトや扇風機・電気毛布などを使うという方ならこのくらいの容量があると安心です。
容量が多く安心して利用できる一方で、USB-Cが普及している現在
こちらのポートがUSB-AだったりDCがついているので不便に感じることもあるので注意が必要です。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 16.8cm 横 23.1cm 奥行 13.4cm |
| 重さ | 約3.6kg |
| バッテリー容量 | 375Wh |
| 合計最大出力 | 200W |
| 充電方式 | ACアダプター 約12.5時間 シガーアダプター 約12.5時間 ソーラーパネル 最短6時間 |
| 充電時間 | 最短6時間 ソーラーパネル使用時 |
| ポート数 | 4ポート USB-A 2ポート AC 1ポート DC 1ポート (シガーソケット) |
| 機能 | ハンドル付き ディスプレイ付き |
Jackery (ジャクリ) ポータブル電源 240
ポータブル電源としては非常に高速な1時間で充電ができる緊急充電モードを搭載し、
災害時の備えとしても非常に役にたつポータブルバッテリーです。
また、災害やキャンプを想定しており、
高さ90センチ程度の高さから落としても3回は問題なく稼働します。
90センチの高さに基本的には置くことがない家電で使われる場面は床やテーブルに置いて使い
重さがありずっしりしているのでこの耐久性があれば車中泊では全く壊れる心配がありません。
重量は3.6kgと同容量程度のモデルに対しては重く感じられますが、サイズは他のモデルよりコンパクトなのも特徴です。
しかし重くても車中泊で利用する分には持ち運ぶことが少ないので全く問題がなく、それよりサイズが小さいので車内という限られた空間でも使い勝手が良いのが特徴です。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ cm 横 cm 奥行 cm |
| 重さ | 約3.6kg |
| バッテリー容量 | 375Wh |
| 合計最大出力 | 300W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラーパネル充電 |
| 充電時間 | AC高速充電 2時間 AC緊急充電 1時間 ソーラーパネル 3.3時間 |
| ポート数 | 6ポート USB-C 2ポート UDB-A 1ポート シガーソケット 1ポート DCソケット 1ポート AC出力 1ポート |
| 機能 | LEDディスプレー LEDライト 緊急充電 パススルー PD急速充電対応 |
中型モデルのポータブルバッテリー
ここでは700wh程度から1000wh程度のものを紹介します。
少し家電を使ったりすることを想定する場合はこちらの大きさを選ぶことが増え、1泊の際に
家電を使う場面で活躍するようになります。
しかし、コンパクト性や金額を気にすると中型モデルですが大型モデルほどは家電が使えず、小型モデルよりは大きく重くなります。
Jackery 500
Jackeryのポータブルバッテリーで出ている容量が中型のモデルです。
小型モデルと比べると重くなりますが、よりコンパクトながらハイスペック大容量が欲しい方にはうってつけのモデルです。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 20.5cm 横 31cm 奥行 20.5cm |
| 重さ | 5.7kg |
| バッテリー容量 | 512Kwh |
| 合計最大出力 | 500W |
| 充電方式 | AC充電 |
| 充電時間 | AC充電1.3時間 カーチャージャー 最速6時間 ソーラーパネル 3.3時間 |
| ポート数 | ACコンセント 2ポート DCカーポート 1ポート USB-C 2ポート UDB-A 1ポート |
| 機能 | 雷サージ |
Anker Solix C800
充電器などで人気のアンカーから発売されるSolixシリーズの中型モデル。
人気メーカーなこともあり、多くの方が利用して口コミを書いているので安心して購入することができます。
実際、購入する場合にはアンカー製品と揃えることもできるので所有欲も満たせて防災にも備えることができるのでおすすめのメーカー。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 24.9cm 横 37.1cm 奥行 cm |
| 重さ | 10.5kg |
| バッテリー容量 | 786Wh |
| 合計最大出力 | 1200w 定格 |
| 充電方式 | ACコンセント(最速) シガーソケット ソーラーパネル |
| 充電時間 | 最短58分 |
| ポート数 | USB-C 2ポート USB-A 2ポート カーソケット 1ポート ACコンセント 5ポート |
| 機能 | パススルー 大画面ディスプレイ アプリ対応 ケーブルなどの小物収納 大型LEDライト 専用防水バック別売り |
通常ポータブルバッテリーは防水性が高いモデルは少なく
雨などの場合に苦労することがあります。
しかし、アンカーSolix C800には専用の防塵&防水バックが別売りで用意することができます。
これで安心してポータブルバッテリーを利用することができます。
大型モデルのポータブルバッテリー
大型モデルになると大容量で大きな筐体に金額も高価になってきます。
複数人での利用や家電などを使い本格的にアウトドアに日常の家電を利用することができるようになり、季節を問わず快適に過ごすことができるようにしてくれる容量を兼ね備えたモデルです。
DJI Power 1000V2
DJIはカメラやドローンで有名なメーカーでドローンなど充電が必要なものを即座に充電ができるなど同社製品との互換性がよく作られています。
DJI製品を利用している方にとっては非常におすすめな1台です。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 23cm 横 44.8cm 奥行 22.5cm |
| 重さ | 14.14kg |
| バッテリー容量 | 1024Wh |
| 合計最大出力 | 2600W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラー充電 車から600W ソーラーパネルから1200W合計 1800Wの超急速車内充電コンボ |
| 充電時間 | 最短 56分 |
| ポート数 | AC出力ポート 4ポート SDCポート 1ポート SDC Liteポート 1ポート USB-A 2ポート USB-C 2ポート |
| 機能 | 26dbと高い静音性 DJIドローン用急速充電 |
Anker Solix C1000
先に紹介したAnker Solixシリーズの大型モデル C1000
充電器などの家電を得意とするメーカーなだけあり、充電関係では高いパフォーマンスを発揮しながら
駆動音も30db未満と夜間でも気にせず利用することができる優れた一台です。
また、こちらのモデルは他のポータブルバッテリーと比べて非常にコンパクトなのが特徴です。
車中泊などでは特に荷物が多すぎて寝られない・狭いなどのようなことがないように
荷物は小さければ小さいほどいいのです。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 26.7cm 横 37.6cm 奥行 20.5cm |
| 重さ | 12.9kg |
| バッテリー容量 | 1024Wh |
| 合計最大出力 | 定格出力1,500W 消費電力2,000W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラーパネル充電 シガーソケット充電 |
| 充電時間 | 最速54分(専用アプリで設定時) |
| ポート数 | ACポート 6ポート USB-Cポート 2ポート USB-Aポート 2ポート シガーソケット 1ポート |
| 機能 | 専用アプリ 別売り防水バック 温度モニタリング |
専用の別売り防水バック
同時に用意することで傷や雨・故障から保護することができるので
この価格帯のものを購入するのであれば同時に用意するのがおすすめ!
Jackery 1500
ポータブルバッテリーは災害時の備えや車中泊・アウトドアなどの様々な方法で活躍しますが、
こちらのモデルはパススルー機能を搭載し
ACからの電源が切れても0.01秒以内にポータブルバッテリーから給電を行うので
デスクトップPCやコンピューター関係のバックアップ電源として利用が可能です。
パススルー機能も搭載しているので、充電を単体で行わなくてもバックアップ電源兼ポータブルバッテリーとして活用することができるのが特徴です。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 24.2cm 横 33cm 奥行 22.1cm |
| 重さ | 14.5kg |
| バッテリー容量 | 1,536Wh |
| 合計最大出力 | 定格出力2,000W 瞬間最大4,000W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラーパネル充電 AC &ソーラー充電 シガーソケット充電 ドライブチャージャー |
| 充電時間 | 最速1.3時間 |
| ポート数 | ACポート 3ポート USB-C 2ポート シガーソケット 1ポート USB-A 1ポート |
| 機能 | 温度保護 専用アプリ UPS(停電後すぐに切り替わる機能) |
超大型モデルのポータブルバッテリー
ここまで紹介してきたモデルは、車中泊でも活躍するであろうコンパクトながらも大容量なモデルを紹介してきましたが今回は、超大型モデルも紹介します。
Jackery 2000
ここまで何度か紹介してきましたが、Jackeryから発売される超大型モデル。
しかし、大型ながら主流モデルと比較するとサイズはメーカー発表で約40%コンパクトに
重さも約34%も軽量されており、
車中泊では欠かせない、コンパクトモデルとなっています。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 29.2cm 横 33.5cm 奥行 26.4cm |
| 重さ | 17.9kg |
| バッテリー容量 | 2,000Wh |
| 合計最大出力 | 定格出力2,200W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラーパネル充電 AC &ソーラー充電 シガーソケット充電 ドライブチャージャー |
| 充電時間 | 最速1.7時間 |
| ポート数 | ACポート 3ポート USB-C 2ポート シガーソケット 1ポート USB-A 1ポート |
| 機能 | 温度保護 専用アプリ UPS(停電後すぐに切り替わる機能) |
DJI Power 2000
パワーに優れ、容量もかなりしっかりあるのでアウトドアだけではなくインパクトドライバーや丸鋸などのような工具も使うことができ、日常の中でも利用することができる優れたモデルです。
また、DJIから発売されているのでドローンやカメラなどすでにDJIをお使いの方はさらに恩恵を受けることができます。
| 項目 | スペック |
| 大きさ | 高さ 32.4cm 横 44.8cm 奥行 22.5cm |
| 重さ | 22kg |
| バッテリー容量 | 2,048Wh |
| 合計最大出力 | 2,700W |
| 充電方式 | AC充電 ソーラー充電 カーソケット ハイブリッド充電(ソーラー・AC) |
| 充電時間 | ソーラー充電 75分 AC充電 (0〜80%)85分 |
| ポート数 | ACポート 4ポート USB-C 2ポート(最大140W) USB-C 2ポート(最大65W) SDCポート 2ポート USB-A 4ポート(最大24W) |
| 機能 | ドローン充電 アプリ連携管理 |
車中泊におすすめのポータブルバッテリー
車中泊におすすめのポータブルバッテリーはその人の使い方・使う時期・車の大きさ
によって全く変わってきます。
アウトドアも車中泊で旅行を楽しむのか
釣りや登山で自宅からは離れているが朝早くから行動するために車中泊をするのか
など一言に車中泊といってもさまざまな場面で利用されることが想定されます。
そのため、自分ではどのようなスタイルで使いたいか考える必要があります。
ポータブルバッテリーはアウトドアライフを快適にするために利用するものなので、荷物として嵩張ってしまったり必要機材を充電や利用できないと困るのどのようなものを利用するのか一度、書き出してみて必要な容量のものを購入してみてはいかがでしょうか?
