ポータブルバッテリーは釣りの必須アイテム!容量・出力・防水性で選ぶ最強の一台

自然の中で過ごす時間は、私たちに癒しと感動を与えてくれます。特に釣りは、広大なフィールドで自然と一体になれる最高の趣味の一つです。しかし、現代の釣りは、かつてないほどテクノロジーの恩恵を受けています。魚群探知機、ライブウェル、スマートフォン、さらにはエレキモーターなど、電力が必要な機器は数えきれません。そんな現代の釣りにおいて、もはやポータブルバッテリーは、ただの便利ツールではなく、釣果を左右し、安全を確保するための必須アイテムとなっています。

「でも、どんなポータブルバッテリーを選べばいいの?」
「釣りに最適な容量ってどれくらい?」
そんな疑問をお持ちのあなたのために、この記事では釣りで後悔しないポータブルバッテリーの選び方を初心者の方にもわかりやすく徹底的に解説します。


1. はじめに:釣りでのポータブルバッテリーの必要性

現代では多くの釣り人が様々な電化製品を活用しています。
例えば、ボートフィッシングでは高性能な魚群探知機が必須ですし、釣った魚を活かしておくためのライブウェルはポンプを動かすのに電力が必要です。
また、沖での緊急連絡手段となるスマートフォンの充電は、生命線とも言えるでしょう。

さらに、冬場には電気毛布ヒーターで暖を取ったり、夜間には投光器で作業スペースを確保したりと、電力の使い道は多岐にわたります。

こうした機器は、電源がなければただの荷物になってしまいます。
特に沖合や人里離れた場所での釣りでは、コンビニや充電設備を探すのは至難の業です。
そんな状況でバッテリー切れになってしまっては、せっかくの釣りが台無しになるだけでなく、最悪の場合、安全に関わる問題に発展する可能性も否定できません。

だからこそ、ポータブルバッテリーは、あなたの釣りをより快適に、より安全に、そしてより楽しくするための強力な味方なのです。


2. 釣り向けポータブルバッテリー選びの重要ポイント

では、具体的にどのような点を考慮してポータブルバッテリーを選べば良いのでしょうか。ここでは、釣りでの利用を前提とした選び方の重要ポイントを詳しく見ていきましょう。

容量(mAh/Wh):釣りのスタイルと利用機器から算出

ポータブルバッテリーを選ぶ上で最も重要なのが容量です。容量はmAh(ミリアンペアアワー)やWh(ワットアワー)で表記されますが、より多くの機器を長時間使いたい場合は、Wh(ワットアワー)を基準に考えるのがおすすめです。Whはバッテリーの出力と持続時間の関係をより正確に示しており、単純にmAhだけを見ても必要な電力が供給できるかは判断しにくい場合があります。

ご自身の釣りのスタイルと、使用したい電化製品の種類・消費電力を事前に把握しておくことが肝心です。例えば、スマートフォンの充電がメインであれば数万mAhクラスで十分かもしれませんが、魚群探知機やライブウェル、さらにはエレキモーターまで動かすとなると、数百Whから数千Whの大容量モデルが必要になります。

簡単な容量の目安の計算方法

  • 消費電力(W)× 使用時間(h)= 必要な電力量(Wh)

例えば、消費電力50Wの魚群探知機を8時間使いたい場合、50W × 8h = 400Whのバッテリー容量が必要になります。これに加えて、スマートフォンの充電やその他の機器の利用も考慮し、少し余裕を持った容量を選ぶのが賢明です。

出力ポートの種類と数(AC/DC/USB):必要なポートの見極め方

ポータブルバッテリーには様々な種類の出力ポートが搭載されています。あなたの使いたい機器がどのポートに対応しているかを確認しましょう。

  • AC出力(交流): 家庭用コンセントと同じ形状のポートで、一般的な家電製品を接続できます。魚群探知機やライブウェルのACアダプター、小型の電気ケトルなど、幅広い機器に対応するため、AC出力は非常に重要です。出力W数も確認し、使いたい機器の最大消費電力に対応しているかを確認しましょう。
  • DC出力(直流): シガーソケットやDCジャックといった形状のポートです。車載用の電化製品や一部のライブウェル、エレキモーターなどに利用されます。特定の機器専用のケーブルが必要になることもあります。
  • USB出力: スマートフォンやタブレット、LEDライトなどの充電に広く利用されます。最近ではPD(Power Delivery)対応のUSB-Cポートが増えており、急速充電が可能です。複数のUSBポートがあると、同時に複数のデバイスを充電できて便利です。

ご自身が使用する可能性のある機器すべてに対応したポートがあるか、そして同時に何台まで接続したいのかを考慮して選びましょう。

充電方法:ソーラー、AC、車載充電など

ポータブルバッテリーの充電方法も重要なポイントです。

  • AC充電(家庭用コンセント): 最も一般的で、短時間で充電が完了します。出発前の自宅での充電が基本となります。
  • DC充電(車載シガーソケット): 車の移動中に充電できるため、長距離移動や連泊釣行で非常に便利です。ただし、充電速度はAC充電に比べて遅い傾向があります。
  • ソーラー充電: 太陽光さえあればどこでも充電できるため、電源のない場所での長期滞在や災害時にも有効です。ただし、天候に左右される点と、充電に時間がかかる点を理解しておく必要があります。ソーラーパネルは別売りであることがほとんどなので、予算と用途に合わせて検討しましょう。

これらの充電方法の中から、ご自身の釣行スタイルに合った方法が利用できるか、または複数の方法に対応しているかを確認し、緊急時にも対応できるような柔軟性のあるモデルを選ぶと安心です。

耐久性・防水防塵性能:アウトドアでの使用に耐えるか

釣りの現場は、水しぶき、泥、砂、そして突然の雨など、過酷な環境にさらされることが少なくありません。そのため、ポータブルバッテリーには高い耐久性防水防塵性能が求められます。

  • IP規格:
     防水防塵性能は「IP〇〇」という表記で示されます。
    最初の数字が防塵性能、次の数字が防水性能を表します。

    例えば「IP65」であれば、防塵性能が「粉塵が内部に侵入しない」、防水性能が「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」ことを意味します。
    釣りで使用するなら、最低でもIPX4(あらゆる方向からの飛沫に耐える)以上、できればIP65程度の性能があると安心して使えます。
    ただし、完全防水の製品は限られており、多くは「防滴」レベルなので、水没には注意が必要です。
  • 耐衝撃性: 不意の落下や衝撃にも耐えられるよう、頑丈なボディ設計や保護ケースが付属している製品を選ぶと良いでしょう。

サイズと重量:持ち運びやすさ

せっかく高性能なポータブルバッテリーを選んでも、持ち運びが困難では意味がありません。特に釣りでは、移動距離が長かったり、足場の悪い場所を歩いたりすることも多いため、サイズと重量は非常に重要な要素です。

  • 小型・軽量モデル: 短時間の釣行や、バックパックに収納して持ち運びたい場合は、スマートフォンと同程度のコンパクトなモデルが適しています。
  • 中型・大型モデル: 大容量になるほどサイズも重量も増します。車載が前提であれば問題ありませんが、手持ちで運ぶ場合は、持ち手やキャスターが付いているか、分解して持ち運べるタイプかなども確認しておくと良いでしょう。

ご自身の釣行スタイルや移動手段を考慮し、無理なく持ち運べる範囲の製品を選ぶことが、快適な釣りを楽しむための秘訣です。

安全性:各種保護機能、PSEマークなど

電気製品であるポータブルバッテリーは、安全性が非常に重要です。安価な製品には注意し、以下の点を確認しましょう。

  • PSEマーク: 日本国内で販売される電気製品に表示が義務付けられている安全基準適合マークです。必ずPSEマークが付いている製品を選びましょう。
  • 保護機能: 過充電保護、過放電保護、過電流保護、ショート保護、温度保護など、万が一の事態からバッテリーや接続機器を守るための安全機能が搭載されているかを確認しましょう。
  • バッテリーの種類: リチウムイオン電池が主流ですが、リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)を採用している製品は、サイクル寿命が長く、より安全性が高いとされています。

信頼できるメーカーの製品を選び、これらの安全対策がしっかりと講じられているかを確認することは、安心して製品を使う上で不可欠です。


3. 釣りシーン別!おすすめポータブルバッテリーの選び方

次に、具体的な釣りのシーン別に、どのようなポータブルバッテリーが適しているのかを見ていきましょう。あなたの釣りのスタイルに合わせて参考にしてください。

A. 短時間釣行・デイキャンプ向け

手軽に楽しむ半日程度の釣行や、シンプルなデイキャンプでの使用がメインであれば、コンパクトで持ち運びやすいポータブルバッテリーがおすすめです。

  • 利用機器の想定: スマートフォン充電(複数回)、小型魚群探知機(小型ボートやカヤック用)、ヘッドライト、小型扇風機など。
  • 容量の目安: 100Wh〜300Wh程度(約27,000mAh〜81,000mAh)。
  • 選定ポイント:
    • コンパクトさ・軽量性: バックパックやショルダーバッグに収まるサイズ感が重要です。
    • USB PD対応: スマートフォンの急速充電ができると便利です。
    • AC出力は必要最低限: 小型家電を繋ぐ可能性があれば、100W〜200W程度のAC出力があれば十分です。

このクラスのバッテリーは、モバイルバッテリーの延長線上のような位置づけで、手軽に持ち運べ、いざという時の電力供給源として活躍します。

B. 一泊二日釣行・複数機器利用向け

一泊程度の釣行や、家族・友人とのキャンプも兼ねる場合、複数の機器を長時間使用するシーンが増えます。

  • 利用機器の想定: スマートフォン複数台充電、魚群探知機、ライブウェル(小型〜中型ポンプ)、ランタン、小型クーラーボックス(保冷剤充電)、小型電気毛布など。
  • 容量の目安: 300Wh〜700Wh程度(約81,000mAh〜189,000mAh)。
  • 選定ポイント:
    • AC出力のW数: ライブウェルや小型家電に対応できるよう、300W〜500W程度の出力があると安心です。
    • ポートの種類の豊富さ: USB-A、USB-C、AC、DC(シガーソケット)など、様々なポートが複数あると便利です。
    • 充電方法の多様性: 車中充電もできると、移動中に充電できて安心です。
    • 防水防塵性能: 水辺での使用が想定されるため、IPX4以上の防滴性能があると良いでしょう。

このクラスのバッテリーは、電力供給の安定感が格段に増し、釣りの快適性が飛躍的に向上します。

C. 長期釣行・電力消費の多い機器利用向け

本格的なボートフィッシングでエレキモーターを使用したり、長期にわたる遠征釣行で冷蔵庫や大型の暖房器具を使いたい場合は、大容量かつ高出力のポータブルバッテリーが不可欠です。

  • 利用機器の想定: エレキモーター、大型魚群探知機、ライブウェル(大型ポンプ)、電気冷蔵庫、電子レンジ(小型)、電気ケトル、複数台のスマートフォンの充電、照明、暖房器具など。
  • 容量の目安: 700Wh〜2000Wh以上(約189,000mAh〜540,000mAh以上)。
  • 選定ポイント:
    • 高出力ACポート: 500W〜2000W以上のAC出力で、消費電力の大きい機器に対応できるか。特にエレキモーターの出力に注意が必要です。
    • 急速充電機能: 大容量なので、充電時間が長くなりがちです。短時間で充電できる「急速充電」に対応しているモデルを選びましょう。
    • パススルー充電: 充電しながら給電できる「パススルー充電」に対応していれば、より効率的に電力を使えます。
    • 堅牢性・耐久性: 厳しい環境での使用が想定されるため、高い耐久性と防水防塵性能は必須です。
    • 拡張性: ソーラーパネルとの接続や、拡張バッテリーを増設できるモデルだと、さらに電力供給の幅が広がります。

このクラスのバッテリーは、もはや電源のない場所でも家庭と変わらないレベルの快適さを提供します。価格も高価になりますが、それに見合うだけの価値と安心感をもたらしてくれるでしょう。


4. ポータブルバッテリーを最大限に活用するコツ

せっかく手に入れたポータブルバッテリーも、使い方を間違えては宝の持ち腐れです。ここでは、ポータブルバッテリーを最大限に活用し、釣りをより充実させるためのコツをご紹介します。

事前準備と充電の習慣化

釣行前には必ずポータブルバッテリーを満充電にしておくことを習慣にしましょう。出発直前の慌ただしい中で充電忘れがないよう、計画的に準備を進めることが大切です。特に大容量モデルは充電に時間がかかるため、前日までに充電を完了させておくのが賢明です。また、長期間使用しない場合でも、定期的に充電状態を確認し、適度な残量を保っておくことで、バッテリーの劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。

ケーブルや変換アダプターの準備

使用する電化製品の充電ケーブルや変換アダプターは、ポータブルバッテリーと一緒に持ち運ぶようにしましょう。特に、AC出力がないモデルでUSB充電器を使う場合や、特定のDCジャックが必要な場合など、機器に合ったケーブルがなければ宝の持ち腐れになってしまいます。予備のケーブルや、複数の種類のポートに対応できるマルチケーブルなどを用意しておくと、いざという時にも安心です。

他の充電方法との併用(ソーラーパネルなど)

ポータブルバッテリーの充電が途中で切れてしまっては元も子もありません。特に長期釣行や、電力消費の多い機器を使用する場合は、他の充電方法との併用を検討しましょう。例えば、日中の晴れた時間帯にソーラーパネルで充電したり、移動中に車のシガーソケットから充電したりすることで、バッテリー切れのリスクを大幅に減らすことができます。特にソーラーパネルは、電源のない場所での電力確保に非常に有効です。

保管方法とメンテナンス

ポータブルバッテリーを長く使うためには、適切な保管とメンテナンスが不可欠です。

  • 保管場所: 直射日光が当たる場所や高温多湿な場所、極端に低温な場所での保管は避けましょう。理想的な保管温度は10℃〜25℃程度とされています。車内に放置することも避けるべきです。
  • 定期的な充電: 長期間使用しない場合でも、バッテリーの残量が20%〜80%程度になるように、数ヶ月に一度は充電・放電を繰り返すと、バッテリーの劣化を抑えられます。
  • 清掃: ポート部分に砂やホコリが溜まると接触不良の原因になります。定期的に乾いた布などで清掃し、清潔に保ちましょう。

適切なケアをすることで、ポータブルバッテリーの寿命を延ばし、長く安心して使うことができます。


5. 釣り向けポータブルバッテリーのおすすめ   選

『様々なポータブルバッテリーが各メーカーから発売されており結局どれを買ったらいいかわからない』
そのようにお思いの方へ、実際に釣りやアウトドアさらには非常時にも活躍するポータブルバッテリーのおすすめを紹介!

Anker Solix シリーズ

Anker(アンカー)から発売されているポータブルバッテリーのSolixシリーズ。
こちらはサイズがc1000とc800の2種類がラインナップされています。

この二つは主にはバッテリーの容量サイズが異なります。

釣りに行く際や少数人数での1泊から2泊程度のキャンプであればc800
大人数でのアウトドアや冬場などで電気利用量の増える時期であれば、c1000
がおすすめ!

anker solix c800 概要について

anker solix c800は小型ながら1200ワットを安定して出力することができるので、例えばドライヤーや電子レンジが稼働することができます。

商品スペック
サイズ幅   37.6cm
奥行き 20.5cm
高さ  25cm
重量10.5kg
100%までの充電最短時間58分(ACコンセント)
バッテリー容量768Wh
スマホ充電 約45回(iPhone15)
電気ケトル 約36分間(1100w) 
出力ポートAC    5個
USB-C 2個
USB-A 2個
シガーソケット 1個
寿命電池 約3000回充電
電子部品 約50,000時間
本体充電方法ACコンセントへの接続
シガーソケット(120W)
ソーラーパネル(300W)
アプリでの遠隔操作Bluetooth
Wi-Fi接続で操作可能
値段99,990円

サイズと値段が10万円を切りながら小柄で尚且つパワフルなモデル!
最初の一台に後悔したくない!そんな方にはコストパフォーマンスにも優れていることからおすすめの一台です!

また、車中泊などをする方で1名や2名程度であれば節約すれば相当な期間を過ごせることになるので電気の利用量が少ない使い方をする方におすすめ。

しかし、利用量が多いかも?という方におすすめするのは同シリーズのc1000です!

anker solix c1000 概要について

同シリーズのc800シリーズと比べて、こちらのモデルは大容量になったモデルです。
また、1500Wを安定的に出力してくれるのでほとんどの家電を動かすことができ、アウトドアだけではなく防災面や電気料金の安いタイミングに充電してもしくはソーラーパネルで充電して節電をすることもできます。

カラーバリエーションも
3種類あり
日本限定の『ベージュ』
一番人気の『ダークグレー』
シックにまとめる『ブラック』
があり、それぞれのアウトドアスタイルや好みに合わせて選ぶことができます。

また、通常だと大容量なポータブルバッテリーはとにかく重いことがあります。
ただanker solix c1000は同容量のポータブルバッテリーと比べて軽量なのも魅力的です!

商品スペック
サイズ幅   37.6cm
奥行き 20.5cm
高さ  25cm
重量12.9kg
100%までの充電最短時間58分(ACコンセント)
バッテリー容量1056Wh
スマホ充電 約65回(iPhone15)
電気ケトル 約54分間(1100w) 
出力ポートAC    6個
USB-C 2個
USB-A 2個
シガーソケット 1個
寿命電池 約3000回充電
電子部品 約50,000時間
本体充電方法ACコンセントへの接続
シガーソケット(120W)
ソーラーパネル(300W)
アプリでの遠隔操作Bluetooth
Wi-Fi接続で操作可能
値段119,900円

こちらは容量を気にせず使いたい!そんな方におすすめの大容量モデルなのでc800よりも高く重たいですが、長時間にわたり利用できることが魅力!

もし容量で迷っているのであれば予算が許せばc1000がおすすめ!
釣り場やアウトドアで困るのは家電に頼ってキャンプをして、その家電を動かすための電気がなくなってしまい動かない。そんなことがあるといけないので予算が許せば大きいものを用意しましょう!


6. ポータブルバッテリーに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、ポータブルバッテリーを検討する際によくある疑問にお答えします。

冬の釣行での注意点

ポータブルバッテリーは、低温環境下では性能が低下する傾向があります。特にリチウムイオンバッテリーは、0℃を下回る環境では充電効率が落ちたり、十分な電力を供給できなかったりする場合があります。冬の釣行でポータブルバッテリーを使用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 保温対策: バッテリーを保温バッグに入れたり、ブランケットで包んだりして、できるだけ温かい状態を保ちましょう。
  • 充電は室内で: 低温下での充電はバッテリーに負担をかけるため、釣行前や使用後は、必ず室内の暖かい場所で充電するようにしてください。
  • 低温対応モデル: 一部のポータブルバッテリーは、低温環境でも性能を発揮できるよう設計されたモデルもあります。厳寒期での使用を考えている場合は、そのような製品を検討するのも良いでしょう。

寿命と買い替えのタイミング

ポータブルバッテリーの寿命は、バッテリーの種類や使用頻度、充電・放電のサイクル数によって異なります。一般的に、リチウムイオンバッテリーは500〜1000サイクル程度で容量が初期の80%程度になると言われています。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーはさらに長く、2500サイクル以上持つ製品も珍しくありません。

  • 買い替えのタイミング: 満充電しても以前よりも使用時間が短くなったと感じたり、明らかに容量が減ったと感じるようになったら、買い替えの検討時期です。また、バッテリーの膨張や異音、異常な発熱などが見られた場合は、すぐに使用を中止し、メーカーに相談しましょう。
  • 保証期間: 製品にはメーカー保証が付いていることがほとんどです。購入前に保証期間と内容を確認しておくと安心です。

充電時間の目安

ポータブルバッテリーの充電時間は、バッテリー容量と充電方法(AC、DC、ソーラーなど)によって大きく異なります。

  • AC充電: 最も速い充電方法です。大容量モデルでも数時間から半日程度で満充電できる製品がほとんどです。急速充電に対応しているモデルであれば、さらに時間を短縮できます。
  • DC充電(車載シガーソケット): AC充電に比べて充電速度は遅くなります。例えば、1000Whのバッテリーを満充電するには、車種や充電器の出力にもよりますが、10時間以上かかることも珍しくありません。移動中の補助充電と考えるのが現実的です。
  • ソーラー充電: 天候や日照時間、ソーラーパネルの出力によって大きく変動します。晴天時でも、大容量モデルをソーラー充電だけで満充電するには数日かかることもあります。

これらの目安を参考に、ご自身の釣行プランに合わせて充電計画を立てましょう。


7. まとめ:最高の釣り体験のために

釣りにおけるポータブルバッテリーは、単なる電源装置ではなく、あなたの釣りを次のレベルへと引き上げるためのパワフルなギアです。魚群探知機で獲物を正確に捉え、ライブウェルで魚を活きの良い状態で持ち帰り、そしてスマートフォンで大切な思い出を記録し、緊急時の連絡手段を確保する。これらすべてが、安定した電力供給があってこそ実現できることです。

今回の記事では、ポータブルバッテリーの選び方において、容量、出力ポート、充電方法、耐久性、サイズと重量、安全性といった重要なポイントを詳しく解説しました。そして、あなたの釣りのスタイルに合わせた最適なモデルを見つけるためのヒントや、バッテリーを長く使うためのコツもお伝えしました。

ぜひ、この記事を参考に、あなたの釣りスタイルにぴったりのポータブルバッテリーを見つけてください。信頼できる相棒を手に入れることで、これからの釣りがより快適に、より安全に、そして何よりも最高の体験となることを心から願っています。

さあ、あなたも最適なポータブルバッテリーを手に入れて、大自然の中で思う存分釣りの醍醐味を味わい尽くしましょう!

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