ランタンを消したあとのトイレ、テントの中で見失ったスマホ、撤収時の暗い車の荷室。キャンプでは「ちょっとだけ照らしたい」場面が意外と多くありますよね。そこで人気なのが、鍵やザックに付けたまま持ち歩けるキーホルダーライトです。
中でも候補に挙がりやすいのが、Olight(オーライト)のi1R 2 Pro、Nitecore(ナイトコア)のTIKI、WUBEN(ウーベン)のE2の3機種。どれも手のひらに収まるサイズですが、キャンプで使うと得意な場面がはっきり分かれます。
この記事では、3機種をメーカー公表値と販売店の掲載スペックで比べ、キャンプのシーン別にどれを選べばいいかをまとめました。
- 結論:水辺はOlight、夜道はNitecore、サイト内はWUBEN
- スペック比較表:Olight i1R 2 Pro vs Nitecore TIKI vs WUBEN E2
- まず押さえたい3機種の「共通点」
- 違い①:水への強さは「IPX8」のOlightが別格
- 違い②:夜道の明るさは「300lm」のNitecoreがトップ
- 違い③:連泊で効いてくる「いちばん暗いモードの点灯時間」
- 違い④:荷物を減らすなら「10.7g」のWUBEN
- 違い⑤:補助ライトは「サイドライト」「高演色・UV」「なし」
- Olight i1R 2 Proがおすすめなキャンパー
- Nitecore TIKIがおすすめなキャンパー
- WUBEN E2がおすすめなキャンパー
- 買う前に知っておきたい注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:キャンプのスタイルで選べば失敗しない
結論:水辺はOlight、夜道はNitecore、サイト内はWUBEN
3機種の違いをキャンプ目線でひと言にまとめると、次のとおりです。
- Olight i1R 2 Pro:
3機種で唯一のIPX8。カヌーや渓流釣りなど、水に落とすかもしれない場面に強い - Nitecore TIKI:
最大300lm・照射距離71m。街灯のないキャンプ場の夜道でも頼れる - WUBEN E2:
10.7gと最軽量。サイドライトでテントの中をやわらかく照らせる
迷ったら、明るさ・軽さ・点灯時間のバランスが良いNitecore TIKIがおすすめです。
防水性能を重視するなら、Olight i1R 2 Pro
スペック比較表:Olight i1R 2 Pro vs Nitecore TIKI vs WUBEN E2
| 項目 | Olight i1R 2 Pro | Nitecore TIKI | WUBEN E2 |
|---|---|---|---|
| 防水・防塵 | IPX8(水深2m・30分) | IP66 | IP66 |
| 最大の明るさ | 180lm | 300lm | 150lm (約1分後に50lmへ減光) |
| 照射距離 | 48m | 71m | 26m |
| いちばん暗いモード | 5lm/約12時間 | 1lm/約40時間 | 5lm/約7時間 |
| 重さ | 約22g | 12g | 10.7g |
| バッテリー | 内蔵130mAh | 内蔵130mAh | 内蔵120mAh |
| 充電時間 | USB-C/約100分 | USB-C/約1時間20分 | USB-C/約1.5時間 |
| 耐落下 | 1.5m | 1m | 1.5m |
| 補助ライト | なし | 高演色ライト(CRI90以上)、UVライト | サイドライト(80lm/10lm)、赤青シグナル |
| キャンプで便利な機能 | 2段階のシンプル操作 | 誤点灯防止(2回押しで点灯) | マグネット、蓄光ボディ |
※Nitecore TIKI・WUBEN E2はメーカー公表値、Olight i1R 2 Proは販売店の掲載値です。Nitecore TIKIは標準モデルの仕様です。
まず押さえたい3機種の「共通点」
3機種はいずれも、フラッシュライトを専門に手がけるブランドのキーホルダーライトです。
キャンプで使ううえでの基本性能は、どれもそろっています。
- 重さは約10〜22gで、鍵束やザックのショルダーに付けても邪魔にならない
- USB-Cで充電できるので、キャンプに持っていくモバイルバッテリーから充電できる
- 防水防塵はIP66以上で、雨の日の設営や撤収でも使える
- 1〜5lmの弱い光に切り替えられるので、テントの中で使ってもまぶしすぎない
違いが出るのは「水への強さ」「明るさ」「点灯時間」「重さ」「補助ライト」の5つです。
順番に見ていきましょう。
違い①:水への強さは「IPX8」のOlightが別格
キャンプ用として3機種でいちばん差が出るのが、水への強さです。
Olight i1R 2 ProはIPX8で、水深2mに30分沈めても使える仕様になっています。
一方、Nitecore TIKIとWUBEN E2はIP66。
雨や水しぶきには耐えられますが、川や湖に落とすことは想定されていません。
湖畔や川沿いのサイト、カヌー・SUP・釣りを組み合わせるキャンプなら、Olight i1R 2 Proを選んでおくと安心です。
違い②:夜道の明るさは「300lm」のNitecoreがトップ
最大の明るさは、Nitecore TIKIが300lm・照射距離71mでトップです。
Olight i1R 2 Proは180lm・48m、WUBEN E2は150lm・26mと続きます。
WUBEN E2の150lmは点灯から約1分で50lmに切り替わるため、炊事場やトイレまで距離がある大きなキャンプ場では少し心もとないかもしれません。
林間サイトや、トイレまでの道が暗いキャンプ場ならNitecore TIKIが向いています。
違い③:連泊で効いてくる「いちばん暗いモードの点灯時間」
テントの中で手元を照らすときは、弱い光を長く使います。
いちばん暗いモードで比べると、差ははっきりしています。
- Nitecore TIKI:1lmで約40時間
- Olight i1R 2 Pro:5lmで約12時間
- WUBEN E2:5lmで約7時間(サイドライトのハートビート点滅なら約17時間)
バッテリー容量は3機種とも120〜130mAhでほぼ同じです。
それでも差が出るのは、Nitecore TIKIだけが1lmまで光を絞れるため。
2泊以上のキャンプや、防災用を兼ねるならNitecore TIKIが有利です。
違い④:荷物を減らすなら「10.7g」のWUBEN
いちばん軽いのはWUBEN E2の10.7gで、Nitecore TIKIの12gがほぼ並びます。
Olight i1R 2 Proは約22gで、WUBEN E2の約2倍です。
数gの差ですが、徒歩・自転車・バイクで行くソロキャンプでは、こうした小物の積み重ねが効いてきます。
さらにWUBEN E2は底面がマグネットなので、ランタンスタンドや車のボディに貼り付けて両手を空けられます。
違い⑤:補助ライトは「サイドライト」「高演色・UV」「なし」
メインライト以外の光は、3機種で考え方がまったく違います。
- WUBEN E2:周囲を広く照らすサイドライトで、テント内のちょっとした明かりに。赤・青の点滅は、夜のサイトで子どもやペットの居場所を知らせる目印になる
- Nitecore TIKI:色を自然に見せる高演色ライト(CRI90以上)で、夜のキャンプ料理の焼き加減がわかりやすい。UVライトも付いている(標準モデル)
- Olight i1R 2 Pro:補助ライトはなく、明るさも5lmと180lmの2段階だけ。暗い中で手探りでも操作に迷わない
Olight i1R 2 Proがおすすめなキャンパー
- 湖畔や川沿いのサイトをよく使う人
- カヌー・SUP・渓流釣りなど、水遊びとキャンプを組み合わせる人
- 暗い中でも迷わない、シンプルな操作のライトが欲しい人
Nitecore TIKIがおすすめなキャンパー
- 林間サイトや、トイレまでの道が暗いキャンプ場を使う人
- 2泊以上の連泊や、防災用を兼ねて長く点灯させたい人
- 夜のキャンプ料理で、食材の色を自然に見たい人
- ザックの中で勝手に点いて電池切れになるのを防ぎたい人
WUBEN E2がおすすめなキャンパー
- 徒歩・自転車・バイクのソロキャンプで、少しでも荷物を軽くしたい人
- ファミリーキャンプで、子どもやペットの居場所を点滅で知らせたい人
- マグネットで貼り付けて、設営や撤収の手元を照らしたい人
買う前に知っておきたい注意点
どれもランタンの代わりにはならない
3機種とも、あくまで持ち歩き用のサブライトです。サイト全体を照らすには明るさも点灯時間も足りないため、メインのランタンやヘッドライトと組み合わせて使いましょう。
ランタンの機能が欲しいのであれば、小型のランタンを選びましょう。
WUBEN E2の最大光量は約1分しか続かない
WUBEN E2の150lmは、点灯から約1分で50lmに自動で切り替わります。
強い光で長く照らしたい場面が多いなら、Nitecore TIKIかOlight i1R 2 Proを選びましょう。
Nitecore TIKIは型番によって補助ライトが違う
Nitecore TIKIには、標準モデルのほかに赤・青ライト付きの「TIKI LE」や、暗い場所で光る「TIKI GITD」などがあります。高演色ライトやUVライトが欲しい場合は、標準モデルかどうかを確認してから購入しましょう。
電池は交換できないので、連泊は充電手段を用意する
3機種とも内蔵バッテリー式で、使い捨て電池への交換はできません。連泊するときは、USB-Cケーブルとモバイルバッテリーを一緒に持っていくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. Olight・Nitecore・WUBEN、キャンプ初心者にはどれがいい?
A. Nitecore TIKIがおすすめです。12gと軽いうえに最大300lmと明るく、1lmなら約40時間点灯するので、キャンプのいろいろな場面に1本で対応できます。
Q. 雨のキャンプで使っても壊れない?
A. 3機種ともIP66以上の防水性能があるので、雨の中で使う程度なら問題ありません。川や湖に落とす可能性があるなら、水没にも耐えるIPX8のOlight i1R 2 Proを選びましょう。
Q. テントの中で使うならどれがいい?
A. WUBEN E2が向いています。周囲を広く照らすサイドライト(10lm/80lm)があり、手元をやわらかく照らせます。光を1lmまで絞れるNitecore TIKIも、同じテントの人をまぶしくさせにくい選択肢です。
Q. ヘッドライトがあれば、キーホルダーライトはいらない?
A. ヘッドライトは両手を使う作業に便利ですが、夜中のトイレのたびに頭に付けるのは手間です。鍵やザックに付けたキーホルダーライトがあれば、さっと手に取って使えます。役割が違うので、両方あると快適です。
まとめ:キャンプのスタイルで選べば失敗しない
Olight i1R 2 Pro・Nitecore TIKI・WUBEN E2は、どれもキャンプのサブライトとして十分な性能を持っています。違いは「水への強さ」「明るさと点灯時間」「軽さと補助ライト」。迷ったらバランスの良いNitecore TIKI、水辺ならOlight、軽さならWUBENと覚えておけば失敗しません。
| 重視するポイント | 選ぶべきモデル |
|---|---|
| 湖畔・川沿いのサイト、水遊び | Olight i1R 2 Pro |
| 暗い林間サイト・夜道 | Nitecore TIKI |
| 連泊・防災 | Nitecore TIKI |
| 徒歩・バイクのソロキャンプ | WUBEN E2 |
| テント内の明かり | WUBEN E2 |
| 子どもやペットの見守り | WUBEN E2 |

